あきらめない夏 2012
大阪女優の会 vol.10 「核・ヒバク・人間」 全日程が終了いたしました。
たくさんのお客様にお越しいただき、本当にありがとうございました。
10年あっという間だったなーと、金曜日のアフタートークで第1回目演出
だった棚瀬さんが話しているのを聞いて思っとりました。
あっという間の10年といえども、いろいろありました。
個人的には、病気して入院したし、仕事も変わったし、引越しして、劇団も解散した。
世の中の、そして女優の会の10年はどうだったんだろう・・・。
この「有事法制」に反対の意思をきっかけに、過去の戦争を風化させない
ための創造活動をしようということで、女優の会ははじまったのでした。
世界で紛争は起こっていたけれど、日本もそれらに関わりはあったのだ
けれど、私のまわりの日常はやっぱり平和で安全で、今目の前に危機が
あるなんて思えず、これまで参加させていただいた女優の会の公演は、
いずれも過去を知ること、それを伝えることが目的だったように思う。
日本はとっくに危機的状況に陥っていたことを痛感させられた。
平和で安全なんかじゃなかった。
10年目の公演が終了した今、女優の会で上演する題材がなくなる、もしくは
上演する必要なんてないような世の中だったらどんなによかったかしらと思うけど、
どうやらそうではないらしい。
おけいさん(河東けいさん)が終演後に語られたように、いろんな方たちに支えられながら、
これからもこの活動は続けていくことになりそうです。
これまでまわりの人たちに冗談混じりに言われていたけど、10年目にしてようやく、
「女優の会は私のライフワークなんです。」と言えるようになったんじゃないかなぁと思います。