寄り道のススメ

関西を中心にぼちぼち芝居しています ののあざみ のblog

思い出し屋ジョー

昨日は、温泉部活仲間の赤城くんが所属する異国幻燈舎「思い出し屋ジョー」
を観に滋賀県は月の輪劇場へ。

月の輪劇場は、なんと自動車教習所の中にあって、もとは教習所の教室として
使われていた建物を稽古場兼劇場として利用されているのです。
こちらには2度ほど伺ったことがあるけれど、劇場として公演をしているときに
来るのははじめて。

はたしてどんな空間になっているのでしょうか・・・?

いつもは車で行っていたけど、この日はひとりだったので電車でお出かけ。
たどりつけるかしら?と不安に思っていたところへ、前日に赤城くんから
ご丁寧な道案内メールが届いた。ありがとう!赤城くん。

メールの案内とおりに行くと迷うことなく月の輪劇場へ辿りつくことができた。
建物の入り口に受付ブース。出演者総出で客入れをされている。
なんだかテンションがあがる。座長の宮沢十馬さんも先頭に立って案内されていた。
私の顔を見るなり「遠いところありがとう!」と声をかけていただく。
何をおっしゃるやら・・・。いつも遠いところ観に来ていただいているのは私たちの
ほうでございます。

受付を済ませて、開場時間に入場。満員御礼の赤旗が劇場の入り口。
そこを抜けると、なんともステキな劇場が現われます。
天井の高さ、客席の風合い、ステージの近さ。これぞ、小劇場!というにぴったりの空間。
そして、なんだか懐かしい気持ちにさせられます。

座ってパンフを読んでいるだけでドキドキ・・・。
千秋楽とあって満員のお客さん。きゅきゅきゅと詰まった桟敷席。空調がないとのことで
4台の扇風機がブンブン回っている。それもまたいい。
お芝居中に暑くなるからとさらに貸しうちわまで。ウルマーと相通じるものがあります。

そして開演。
舞台は思い出し屋ジョーの店の中。左眼の青いジョーは他人のことはすべてお見通し。
思い出せない過去、はたまた未来を見通す彼の店には連日いろんな人がやってくる・・・。

舞台にはいろんな仕掛けがいっぱい。それを遊び尽くす出演者達。見ていて本当に楽しい。
途中客席を巻き込みながら、軽快に、でも熱く物語は進行していく。
クライマックスの手前、客席の温度も上がり続けて汗が滲むほどの熱気・・・。
4台の扇風機は相変わらずウインウイン頑張っている。

でも、あるシーンで背中がゾクッとした。お芝居でゾッとしたのなんていつぶりだろう?
そういうことやったんか!と思った瞬間、暑さを忘れるくらい体感温度が一気に下がった。
その後は、終演まであっという間。カーテンコールの時にやっと暑さを思い出したくらい。
いやぁ、面白かったです。^^

終演後、劇場でお茶会(?)があったのでお邪魔させていただきました。
お芝居のエピソードが聞けたり、久々に異国幻燈舎のみなさまとお話できてこれもまた楽しい
ひと時を過ごすことができました。


異国幻燈舎HP → http://www.eonet.ne.jp/%7Eikoku/index.htm