11月3日(土・祝)文化の日
カフェ+ギャラリー「can tutku」初めての自主企画が催されました。
その名も「芸の神髄シリーズ」
記念すべき第1回目は、これまでに2000回以上上演された新屋英子さんの
ひとり芝居「身世打鈴(シンセタリョン)」。
カフェ店長のでぐさん(出口弥生)が、現在も女優として舞台に立つ原動力に
なっているのが、高校時代に観た、この「身世打鈴」なんだそうです。
今回公演してくださることになったきっかけは、ひぐさん(樋口ミユ)が執筆した
ラジオドラマに新屋さんがご出演されたことだったと思います。
その後、あれよあれよとお話がトントン進み、カフェでの公演が実現したんですね。
当日は朝から、can tutkuメンバー総出で仕込み開始。
もうね、慣れたもんでさっさか仕込みが進みます。
久しぶりにパンチを敷いて、照明、音響の準備をして、舞台で必要なダンボールを
拾いに行ったり、みんなでワイワイ劇場にしていく作業、楽しかったなぁ。
午後になって新屋さんたちが劇場入りされてから、舞台奥に大きな幕をつって、
小道具を準備し舞台は完成。
雰囲気が一変!ステキな劇空間が生まれました。
公演は17時開演の1回こっきり。
新屋さんのファンの方や、カフェのお客様、私たちの知り合いなど本当に
たくさんのお客様にお集まりいただきました。ありがとうございました。
この日、このお芝居を観ることができたのは本当に幸せでした。
芸の神髄がそこにありました。演じるとはなんやろ。お芝居ってなんやろ。
そんなことを超えたところに、ひとりのオモニの人生がありました。
それは激動の時代を生きた、ひとりの女性の物語です。
歌い、踊り、ときに笑いを交えてひとりひとりに語りかけてくれます。
わたしたちはオモニと一緒に泣いたり笑ったりしながら、耳を傾けます。
お芝居であることを忘れてしまう、不思議な時間でした。
また、何よりも一番驚いたのは、新屋さんが日本人であるということです。
そして、お芝居を振り返って新屋さんの演技の凄さを改めて感じるのです。
来年の4月で「身世打鈴」は40周年を迎えるそうです。
40周年記念公演を御堂会館で上演されるとのことですので、興味をもたれた方は
ぜひとも観にいっていただきたい。わたしももう一回観にいこうと思います。
2013年4月21日(日)14時開演です。
「身世打鈴」について新屋さんが語られています。