寄り道のススメ

関西を中心にぼちぼち芝居しています ののあざみ のblog

星新一の世界

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夕方、帰り道にあるいつもの本屋に立ち寄ってみた。
特にお目当ての本もなく、平積みしている本を眺めたり、新刊ベスト10を見つめたり
してると、新刊の棚に見慣れた作家の名前が。

星新一
ショートショートという独特の手法で、1000編以上もの物語を書いたSF作家。
中学校の教科書に星さんの作品が収録されていて、読んだ瞬間にその世界に魅了
されてしまった。
それまでまったく本を読まなかった私が、足繁く書店に通いつめて一気に読破したこと
も今ではとても懐かしい。
私と同じような星新一ファンは多いんじゃないかしら?

新刊が出るたびに必ず本を買うということをする唯一の作家さんだったけど、1997年に
お亡くなりになってしまった。
あぁ、もう星さんの新作ショートショートは読めないんだなぁ・・・と思っていたら
この本を発見!

未収録作品やらなんやら織り交ぜての新刊。その名も「天国からの道」・・・
とっても星さんらしい。
読んでみると、やっぱりエヌ博士だし、天使は出てくる、タイムトラベルなんて当たり前。
テレビのCMのようにさらさらっと流れていく感覚はあの頃と同じだ。

あらためて星新一を読んで思ったことは、現実世界にとらわれない想像力のすばらしさ。
そして、文章からその世界を共有、もっと言うと体感できる楽しさがあること。
こりゃ、中学生はもちろんのこと、大人になった今でも楽しめるはずだわ。

本棚に眠っている今までの星新一作品、全部読み返してみようかしら。