寄り道のススメ

関西を中心にぼちぼち芝居しています ののあざみ のblog

【出演情報】Forum Enters The Theater #3『送ることば』

應典院寺町倶楽部主催事業 
羊とドラコ共催
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向かい合った男女二人。とても、穏やかな空気。手をつながれた彼女は立ち止まり、黙っている。男、彼女の手を取っている。男は言う。
『あなたを調べるほどに、出てくる弔いの言葉。おれにはそれが、あなたをずっと向こうへ、押し流しているように思えたんです。僅か数十時間前にはこの世界にいたあなたを。わずか数十時間でこんなに言葉が押し寄せるのを目の当たりにして怖かった。線の向こうにあなたが押しやられる。とてもとても潔く。生と死のグレーゾーンなんか、どこにもないかのように』

―――「送ることば」


面と向かって1メートルも、直線距離で3メートルも、目と鼻の先10センチも、わたしにとっては同じだけ、遥か彼方の遠い世界…だったけど」絶対絶命大ピンチ!? 或いは、千載一遇大チャンス!? カフェ店内の温度も上がる。直線距離で3メートル。机に突っ伏しペン走らせる。顔上げられない理由はひとつ。あなたがそこに座る展開、カンペキ反則級サプライズ! 目と鼻の先の原稿用紙から、凛々しく微笑むスーパーガール。
―――あなたになれれば、わたしだって。
内気な漫画家マイコの、超うしろ向き(ちょっと前向き)妄想恋愛ファンタジー。

―――「たすけてわたしのスーパーガール!」


2つの物語に、4人の知恵を招き入れてお届けする、“演劇×知恵” 演じるフォーラム第3弾!



【日程】
2019年8月6日(火)~8日(木)
8月6日(火) 20:00 A
8月7日(水) 18:30 B/20:15 A
8月8日(木) 19:30 A
※A…「送ることば」 B…「たすけてわたしのスーパーガール!」
※受付開始・開場は開演の30分前
※8月7日20:15の回は、会場準備整い次第の開場になります。
※各回限定20席。

【会場】

浄土宗應典院 2F 気づきの広場

〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27

【脚本・演出】
竜崎だいち(羊とドラコ)

【出演】

「送ることば」 友井田亮/ののあざみ/竜崎だいち
「たすけてわたしのスーパーガール!」 もりとみ舞

【招き入れる“知恵”】

8月6日(火) 20:00 屋宜明彦(家じまいアドバイザー)
8月7日(水) 18:30 藤井奈緒(上級終活カウンセラー・相続診断士)
8月7日(水) 20:15 熊川サワコ(上級終活カウンセラー・福祉住環境コーディネーター
8月8日(木) 19:30 長井俊行(相続手続カウンセラー)

浄土宗應典院が取り組む「おてら終活プロジェクト」。そのご縁を〈気づき、学び、遊び〉の場を開いてきた應典院寺町倶楽部に、そして演劇につなぐForum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール!」 。それぞれが、たくさんの方々のお一人お一人の人生に向き合ってこられた“知恵”を舞台に招き入れます。年齢や職業に関わらず、誰もが【いのち】に向き合える“知恵”に、初めて出会う機会が詰まっています。

【料金】
前売当日共通 2,300円
應典院寺町倶楽部会員 1,800円

【ご予約】

https://www.quartet-online.net/ticket/afuhasv?m=0bfacig(のの専用予約フォーム)

Forum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール!」は、【演劇上演】 【ロールプレイ】 【トーク】の3部構成で上演します。

演出家・脚本家と俳優がつくりあげる劇世界・演劇作品の【演劇上演】(chapter 1)で生まれる登場人物に、脚本から解き放たれた俳優が命を吹き込んで、リアルな“知恵”に会いに行く【ロールプレイ】(chapter 2)。その時間と空間から得る共有の体験と、それぞれが感じ取る固有の体験を“知恵”で水平につないでいくフォーラム【トーク】。なにが固有の体験で、なにが共有できる体験なのか。“知恵”に学び、“知恵”も学ばされる。

chapter 1 : Performing Theater
「送ることば」もしくは「たすけてわたしのスーパーガール!」を上演します。(about 30 min)

chapter 2 : Theater x Wisdom Etude
「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール!」の登場人物が、“知恵”に会いに行き相談する、1対1のロールプレイを行います。(about 15 min)

chapter 3 : Forum with Wisdom
“知恵”、出演者・演出とが「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール!」の物語を振り返るトークを行います。(about 30 min)


「Forum Enters The Theater 」とは?

Forum Enters The Theater【演じるフォーラム】(通称:FETT) は、演劇上演作品を各分野の“知恵”でひも解くプロジェクト。“知恵”をひも解くための演劇作品を製作するのではなく、演出家・劇作家・俳優が自分の創作活動として製作した演劇作品を“知恵”でひも解く。仏教、臨床心理、キリスト教コーチング、様々な分野の“知恵”(専門家)を、舞台にお招きし、上演作品の物語や登場人物の生き様を専門的な知見でひも解く。演劇に“知恵”を紹介する機会であり、“知恵”は演劇に触れる機会となる。FETTのプログラムの特色に、【ロールプレイ】のパートを設けていることがある。仏教の説法、キリスト教の懺悔、臨床心理士のカウンセリング、いのちの電話の相談員など、個人情報保護的に実際に見ることは叶わないパーソナルな空間をロールプレイで垣間見る。「今見たばかりの演劇作品の登場人物が、トークゲストの方に相談をしに来る」という体裁の【ロールプレイ】が、楽しんだばかりの演劇作品の世界観から、現実の問題意識へシームレスに接続します。また、トークゲスト=“知恵”の方が普段、問題をお持ちの方にどのように向き合っているのかを感じ、人となりを自然に感じ、それによって専門分野の問題意識を無理なく観客と共有することを実現しています。舞台上で“上演”される【ロールプレイ】中で“知恵”(専門家)を訪ねてくるのは、俳優が演じる上演作品の登場人物。上演した演劇作品から“知恵”へと水平につなぐこの時間が、“知恵”(専門家)を「先生」としてお招きするのでも祭り上げるのでもなく、出演者・登場人物・脚本家・演出家・スタッフ、そして観客と同じ地平で考え気づく時間をつくり出す。空理空論や理想論だけではない“現場”の空気を観客と共に体感し、劇世界と混交した空間として体験することで、“知恵”への入口を拓く。つくり手たちの自由な演劇創作が、“知恵”と社会をつなぐプロジェクトです。

【主催】應典院寺町倶楽部
【共催】羊とドラコ
【企画・運営】應典院寺町倶楽部 FETTワーキングチーム
【協力】浄土宗應典院