10年目の彩雲リーディングです。
2011年3月11日 東日本大震災
世界がひっくり返ったように感じたあの日。
現実感のないテレビのニュースを眺めながら、これが悪夢ならいいのにと何度も思った。
地震の数日後、樋口さんが何かできないだろうかと連絡してきた。
できることなら演劇で。演劇でできることを考えている。
やるからには10年は続ける、と言った。
方々に連絡して、作家の皆さん、俳優の皆さん、そして、樋口さんたっての希望で生演奏をしてくれる音楽家に入ってほしいということで、わたしの学生時代からの友人である近野くんがギター演奏で参加してくれた。
震災から10日あまり。春分の日にはじめての「彩雲リーディング」が開催された。
日が浅い中であまり宣伝も行き届いていないのに、客席は満席だったように記憶している。(わたしは1回目は出演できていない)東北から遠く離れた大阪で小さな小さな朗読の会。直接何かできるわけではない。けれど、その場に集まった皆さんがもどかしさを抱えて被災地に思いを寄せる時間だった。集まった募金をその年は赤十字に寄付した。
あれから10年。
いろんなことがありました。劇団が解散しても芝居を続けることができました。仕事が変わりました。もうすぐその仕事もなくなります。別れがありました。出会いがありました。大切な家族を見送りました。新しい命に出会いました。感染症が蔓延して芝居ができなくなりました。劇団を創りました。車を買いました。四国を旅しています。様子を見ながら、また、ぼちぼち芝居をしています。
この10年。毎年、春分の日に「彩雲リーディング」は開催されました。
そして、10年目の彩雲リーディングは、①リアル、②配信、③戯曲販売、と3つの方法で参加できます。すごいね。
ここまで長く書いてしまいましたが、公演情報も盛りだくさんです。
もう少しお付き合いください。
①リアル観劇
『彩雲リーディング 2021 last』
大阪は、緊急事態宣言が解除されましたが、コロナ対策は万全に、換気、消毒、適切な距離を保つことに努めてまいります。
今年の彩雲リーディングは客席を定員の半分とします。
1回限り限定20席となります。どうぞご理解くださいますようお願いいたします。
日時:2021年3月20日(土)19時30分開演
※開場は開演の30分前、上演時間は50分
場所:一心寺南会所(天王寺区逢坂2丁目7)
料金:1000円
※全ての収入はNPO法人沖縄・球美の里に寄付します。
このリーディングの全ての収入は福島の子どもの保養プロジェクトin久米島に寄付されます。 子どもたちが汚染されていない土地でのびのびと遊ぶことでストレスから解放され、汚染されていない食物を食べることで、 体内被曝の進行から解放され、抵抗力、免疫力をつけることを目的とします。 一定期間保養することによって、健康を回復し、将来の病気の発症を防ぐことが可能です。
福島の子どもの保養プロジェクトin久米島 詳細
チケット予約フォーム:
https://481engine.com/rsrv/pc_webform.php?d=d59cce3529&s=&PHPSESSID=56f9fff10df10ac8da55656b0fccd03a
出演:
イシダトウショウ
岡真紀
高安美帆
出口弥生
出口ここね
ののあざみ
中野聡
橋本浩明
吉川貴子
作:
稲田真理
サリngROCK
棚瀬美幸
高橋恵
遠坂百合子
ナカタアカネ
芳﨑洋子
竜崎だいち
詩:出口弥生
ギター演奏:近野次郎
構成/演出 樋口ミユ
②動画配信
こちらは3月21日から3月31日までの間、Plant M's STORESにて販売いたします。
動画は購入いただいた日から4月7日までご視聴いただけるように設定する予定です。
STORESはお支払い方法が選べますが、銀行のお振込をご希望の方は、plant mまでお名前と動画希望とメッセージをお送りください。折り返しお振込先と、ご視聴URLをお伝えします。もちろんこちらもNPO法人沖縄・球美の里に寄付します。
動画配信料金1000円です。
③10年目の戯曲販売
今回の10年目の彩雲リーディング2021の戯曲を冊子にまとめたものを販売します。
1回目からの上演記録も最後に記載しています。(10年分を作ろうかと思いましたが、ものすごい太さになるので今年分のみとなりました)
3月21日から3月31日までの間、Plant M's STORESにて販売予定です。
こちらは郵送料込みで1500円となっております。
もちろんこちらもNPO法人沖縄・球美の里に寄付します。
Plant Mホームページ(Plant M's STORES)
関西にとどまらず、日本全国津々浦々、世界のどこかのあなたからもご参加いただけますように。劇場で、あるいは、画面の向こうでお待ちしております。